桂頭の銀定跡なり:将棋の戦略・攻め方と駒の動かし方


桂頭の銀定跡なり

桂頭の銀定跡なりとよく言われます。それは次の理由によります。

例えば銀が相手の桂馬で攻撃されたとします。これは桂馬で銀に当りをかけられた時です。 そのような時には銀は桂馬の頭に逃げ込むことができます。そうするとどういうことが起こるでしょう か。

銀が一気に相手の桂馬を狙うことができるようになりました。隙あらば銀はそのアタリをかけてきた桂 馬をかすめとろうと動くことができるようになりました。そして銀はそのアタリをかわそうとする桂馬の跳ねる先にもアタリをかけることができるようになりました。

つまり、銀はもう桂馬を捕獲する寸前であるということができるといえます。

この銀のアタリをかわす為に、桂馬はその自身をうしろから歩兵などで守ってもらわなければならなくな りました。つまり桂馬はもう不自由な働きしかできなくなりました。

このように、桂頭に納まった銀というのは、それほどまでに桂馬の動きを封じられるほど強力な働きをしているのです。そのために桂頭の銀定跡なりと言われるのです。

すなわち、桂馬を持った側は攻めるときは銀を狙うのはあまり得策ではないといえるかもしれません。 桂馬は同じ金駒をねらうなら銀よりも金をねらったほうが良い場合が多いと言えます。

実際プロの将棋の対局でも、桂馬を打って金にあてていく場面がよく現れます。 桂馬としては金のほうが捕獲しやすく、また、たとえ桂頭に金が入られた場合にも、今度は桂の跳ねる先にもアタリはありません。

このようにして、この格言における銀の動かし方は裏付けることもできるのです。

カテゴリー:金銀の動かし方

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